紡ぎ旅

懐かしさと美しさを求めて旅をする

廃線の記憶 三江線 尾関山~所木【広島県】

 

 

2018年3月31日をもって廃線となった三江線。今回はそれによって無くなった33の駅について紹介したいと思います。また、この33駅には三次・江津の駅は含まれておりません。

 

まずは三江線について少し紹介。

三江線広島県の三次駅から島根県江津駅を結ぶ全長108.1kmの路線。線路が大河川江の川を沿うように走っているので、線形がうねうねしているのが大きな特徴。その影響で高速運転が出来ない為、西日本の山間部では恒例の必殺徐行「制限30km」の看板がよく出現する。

尾関山駅

広島県北部のターミナル三次の隣が尾関山駅。駅名の由来は近くにある尾関山公園から。小さな山全体が公園となっており、山の頂上からは三次の街が一望できます。また、桜や紅葉の名所としても有名で、多くの観光客が訪れる三次の観光スポットです。

駅には名所案内の看板があります。三江線沿線の駅では結構珍しかったりします。

f:id:hinazakura8633:20190919172731j:plain

駅名標と名所案内看板

f:id:hinazakura8633:20190919172752j:plain

尾関山駅 駅舎


駅の周辺は住宅街が広がっていますが、この先からはこんな風景は見られなくなります。

f:id:hinazakura8633:20190919172806j:plain

三次方面。線路は1面1線の棒線駅

f:id:hinazakura8633:20190919172831j:plain

江津方面。住宅街ともここでお別れです。

粟屋駅

尾関山では住宅街が広がっていた風景とは一変、山と畑の田舎風景になりました。雪も少し残っており、山深くなってきたことを実感させられます。

待合所には「さようなら三江線 長い間ありがとう」と横断幕が貼られていました。地域住民の方が手作りされたのでしょうか。沿線住民の愛を感じられました。

f:id:hinazakura8633:20190919174818j:plain

粟屋駅 駅舎

f:id:hinazakura8633:20190919174740j:plain

ホームから江津方面

f:id:hinazakura8633:20190919174752j:plain

ホームから三次方面

f:id:hinazakura8633:20190919174835j:plain

待合所には、感謝を込めた横断幕。

長谷駅

三江線の中でも屈指の秘境駅と知られています。駅が少し高い場所にある為、ホームからは江の川を眺める事が出来ます。普通列車も通過することがあるので、訪問の難易度は三江線の中でもトップクラスです。

f:id:hinazakura8633:20190919180052j:plain

階段の先に長谷駅の駅舎はある。

f:id:hinazakura8633:20190919180108j:plain

ホームから三次方面

f:id:hinazakura8633:20190919180147j:plain

江津方面。誰かが歩いた痕跡がある。

長谷駅を停車する列車の時刻は余りにも極端。

三次方面の最終列車時刻が9:06と異常に早い異常に早い一方、江津方面の始発列車は14:26と余りにも遅すぎる。おそらく、この駅から三次方面にある学校や会社に行く方の為に設定されたダイヤだと思われるが、駅を訪問する鉄道ファンにとっては、最悪のダイヤと言えるだろう。

f:id:hinazakura8633:20190919180122j:plain

この駅を列車で訪れた方は、必ずここで2時間程度は滞在しなければいけません。

こんな辺鄙な駅であるが、木造の駅舎が設置されている。

ただ、ドアがしっかりと閉まらないので、隙間風が絶え間なく中に入って来る。

おかげで室内は凍えるような寒さであった。

 

f:id:hinazakura8633:20190919180137j:plain

隙間風が入ってくる待合室。

船佐駅

駅前には民家が数軒ある程度で、他には何もありません。

一応駅舎はありますが、何故か時刻表は外に掲示されていました。

f:id:hinazakura8633:20190919182156j:plain

船佐駅 駅舎

f:id:hinazakura8633:20190919182144j:plain

ホームから江津方面。ホームは完全に雪で覆われていた。

ホームから三次方面を見ると、ホームとは反対側の斜面に民家がある。ただ、踏切のような設備は無いので、直接線路内に入って横断をしなければならない。今考えると凄く危険だ・・・

f:id:hinazakura8633:20190919182212j:plain

三次方面。右側に民家がある。

所木駅

駅ホームは江の川の方向に向いていますが、草木が邪魔して何も見えません。

駅の横を走る道路の先には橋があり、対岸へのアクセスも可能な場所です。

f:id:hinazakura8633:20190919184243j:plain

江津方面。右側には江の川が流れている。

f:id:hinazakura8633:20190919183617j:plain

三次方面。制限30kmの標識が見える。

江の川に架かる橋を見に来ましたが、車1台が何とか通れる位の幅しかありません。

ここで対向車が来る事など滅多に無いとは思いますが、来たら最悪です。

f:id:hinazakura8633:20190919183652j:plain

車1台分のスペースしか無い。

今回は所木駅にて一旦切ります。次回は信木駅からのスタートです。